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外貨預金(ドル預金)為替利益の雑所得

外貨預金(ドル預金)為替利益の雑所得について。

 

令和4(2022)年は、急激に円安が進行し、為替が大きく変動しています。
ドルで外貨預金している給与所得者にとっては、為替利益について確定申告が必要かどうか悩むこともありそうです。

 

外貨建預貯金として預け入れていた元本部分の金銭につき、

  1. 金融機関に
  2. 同一の外国通貨で
  3. 継続して預け入れる場合の預貯金の預入

については、外貨建取引に該当しないこととされているため、その元本部分に係る為替差損益が認識されることはなく、確定申告の必要はありません。

 

たとえば、米ドル建て1万ドルをA銀行に預け入れていた定期預金が満期となったため、全額を払い出してB銀行に1万ドル預け入れたようのケースでは、為替差損益を認識する必要はなく、確定申告の必要はありません。

 

ただし、外貨預金の外貨を日本円や他の外貨にした場合

 

売却時の外貨の額 - 購入時の外貨の額 > 20万円

 

の場合、給与所得者でも雑所得として確定申告する必要がありますのでご留意ください。

 

ドル預金を日本円にして為替益が出ている方は、年内にもう一度ドルで同じ金額を預け入れると確定申告の必要はありません。

 

個人の確定申告でご相談のある方は、御茶ノ水の大向税務会計事務所までお問い合わせください。

 

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