税務ニュースBLOG
令和6年消費税の確定申告状況
令和7(2025)年5月30日、国税庁のホームページで「令和6年の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等について」が公表されました。
個人事業者の消費税の申告状況の推移
令和5(2023)年10月からインボイス制度が導入された影響を受け、消費税の申告件数は、212万件(対前年比+7.5%)で、申告納税額は、8,004億円(対前年比+16.8%)となっており、前年分から1,154億円増加しました。
インボイス制度と税収増加
インボイス制度によって、半強制的に免税事業者が課税事業者となった影響で、個人事業者にとってはこれまで益税として生活費として消費されていた811億円(2割特例適用分※)が国庫へ納められたことになります。
※2割特例とは、インボイス制度を機に免税事業者からインボイス発行事業者(課税事業者)になった方を対象に、納税額を売上にかかる消費税額の2割とすることができる特例です。
また、物価高も消費税の増収の一因となっているとともに、滞納額も増加傾向にあります。
特に、簡易課税計算を行っている事業者は、物価高による消費税の負担が資金繰りに直撃して、滞納するケースが増えています。
インボイス、消費税についてのご相談は、御茶ノ水の大向税務会計事務所までお問い合わせください。