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FX取引-円・ドル4倍

為替相場の円安・ドル高進行を受け、個人投資家の円・ドル取引が急拡大している。
少ない元手で外貨を売り買いできる外国為替証拠金(FX)取引では、日銀の黒田東彦総裁が大規模な金融緩和策を決めて以の1日あたりの売買金額が、前年平均の約4倍に膨らんだ。
個人投資家の多くは、円売り・ドル買いに動いており、市場で円安が進む一因になっている。
FXは、個人が一定の証拠金をFX会社に差し入れ、最大その25倍の外貨を売り買いする仕組み。
東京金融取引所の運営するくりっく365では、日銀が緩和を決めた4月4日以降の円・ドルの売買代金が平均1,060億円と、2012年の平均(285億円)の3.7倍に達した。
対ユーロなど他の通貨より、対ドル取引が大きく伸びており、4月は円・ドルの売買高が全体の35%と、2009年12月以来、3年半ぶりの高水準となった。
FX会社と個人が相対で取引する店頭FXも活況だ。
業界最大手のGMOクリック証券では、4月の売買代金全体が約90兆円と前年同月の3.4倍に達し、2月に記録した過去最高を更新した。
FX取引に伴う外為市場での売買高は現在、東京市場全体の約2割を占めている。
【日本経済新聞 2013年5月14日朝刊】

 

FX取引で利益が生じた場合には確定申告(雑所得)が必要です。
ただし、専業主婦の方などで他の所得がなく、FXの手取りの利益が38万円以下であれば、申告をする必要はありませんし、税金がかかることもありません。
これは、38万円の基礎控除(誰でも)があるため、利益から基礎控除を差し引くと所得がゼロになるためです。
利益が38万円を超える場合には、申告が必要です。
また、利益が38万円超の場合、夫の配偶者控除の適用はできず、配偶者特別控除の適用になり、妻の所得によって夫の所得控除の額が少なくなります。
詳しく知りたい方は、池袋の大向税務会計事務所までお気軽にご相談ください。

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